バスや社用車などの車両に、企業のPRや個人の趣味で、文字やイラストをデザインしたラッピングカーを見かけることがあります。塗装するのではなく、イラストや文字を印刷をしたラッピングシートを使って、車両にラッピングを施工する事をカーラッピングといいます。車両に塗装をするより、色むらもなく、ボディーを傷つけずに安価に外装を変えらえるので、簡単に車両の外装を変えることができて便利です。トラックや営業車に企業の宣伝のために使用することも多くなってきています。
個人の車でも、色やデザインを楽しむ人が増えてきています。ラッピングシートは裏面がシールになった塩ビシートです。白の無地になっていて、好きなデザインを印刷することができます。特殊なインクジェットプリンターを活用して、この塩ビシートに印刷をします。
印刷が終わると、ラミネート加工をします。ラミネート加工をすることで、シートの強度と耐久性を上げることができます。ラミネート加工が終了したら、大まかにカットし、車両に当てながら少しずつ貼っていくことになります。車は、貼る前にきれいに洗浄します。
ゴミが付着したまま貼ると、ボディーを傷つける原因になってしまいます。車の洗浄後は、十分に乾燥させ、スキージという施工ツールを用いて、シートを張っていきます。中心から端に向かって、シワを伸ばしてくことがポイントです。立体的なボディーに貼るので、どうしてもシワになる部分が出てきますが、そういった部分はヒートガンを使い、熱を加えながら施工します。